「いい足 いいあした」担当の細川です。
前回に続きGooth取り扱いの靴について、
書いていこうと思います。
さて前回は主に靴を扱う理由を書きました。
安藤が扱っているのは
靴のサイズが無い
「足が細い子ども」のための
健康にもつながっていく
コンフォート靴
になります。
今回は実際に扱っている靴が
どうなっているのか?を中心に
お伝えできればと思います。
ただほかでも何度もお伝えしてますが、
「このメーカーだからいい!」
という事はありません。
このメーカーを買うだけでは
意味がないんです。
最後までお読み頂ければ幸いです。
メーカー①
「SuperFit」(スーパーフィット)
「オーストリア」のメーカーが製造 しています。
今回の比較には↓を使いました。
メーカー2
「 Daeumling」(ドイムリン)
「ドイツ」のメーカーが製造しています。
なぜこの2社を扱うのか?
①「こどものため」の靴の規格だから
この説明に関しては、
安藤もよくお世話になっている、
靴ジャーナリストの大谷先生のコラムより
引用いたします。
「WMS」は、ドイツ靴研究所が策定し、推奨・運用している子供靴の規格だ。
「W」は「Weit=広い」、「M」は「Mittel=中間」、「S」は「Schmal=狭い」という意味。
ネーミングは、このように靴の幅について「広い」「中間」「狭い」の三つを規定していることに因んでいる。
しかし「WMS」は、そこに留まらない。
単にサイズ規格ではなく、子供靴製造の規格 なのだ。
(中略)
そして、「WMS」は、規格通りに靴型になっているかのチェックを行う。
「WMS」を採用しようとする靴メーカーは、靴型をドイツ靴研究所に提出し、検査を合格しないと、「WMS」のマークを付けることはできないのだ。
(中略)
では、なぜ、このように厳しい子供靴規格を作るに至ったのか。話は、1950年代に遡る。ある医師が子供の足を調査し、足を傷めている子供が多いことを報告した。
ドイツ靴研究所は、この報告に着目。
子供靴メーカーに協力を呼び掛け、7万4000人もの子供の足を調査した。
その結果、一医師の報告が事実であることを確かめ、子供たちの足の健康を守るための規格「WMS」を作ることを決めたのだ。
引用: 靴ジャーナリスト 大谷知子先生 連載コラム
子供の足と靴のこと(RICOSTA HPより引用)
「子どものため」の靴だから
が、この靴を取り扱っている理由の1つです。
もちろん上記2社は「WMS規格」の靴です。
足育講座では皆様にお伝えしてますが、
大人と子供の「足」は全く違う。
違って当たり前である上で、
その考え方が靴にまで活かされている。
そこが違うところです。
ちなみに安藤は、
「足が細い子ども」のための靴を扱うので、
「S=Schmal=狭い」
サイズを扱っています。
➁足が細い子に合う靴が日本に無い
そうは言ってもどれくらい違うのよ!
というのは気になるところだと思うので、
ここで大まかに比較できればと思います。
なお、比較する日本製の有名メーカーで
国内トップクラスの細い靴です。
比較Ⅰ:かかとから履き口まで
かかとから靴の履き口までをみてください。
左(日本製)は横に広がってるのがわかりますか?
右(SuperFit)はかかとからほぼ真っすぐ伸びてます。
わかりやすくするためにイメージ線を入れると…
左の日本製のかかとの幅やふくらみに合わせて
黄色線を入れました。
黄色線は「つぼ型」なので、
かかとから履き口に向け広がっています。
対して右の「SuperFit」に先程の黄色線を重ると…
かかと幅も細く、
履き口までしっかり絞れていて、
ほぼまっすぐに見えます。
比較線をいれると一目瞭然ですよね。
それでもこの日本製の靴も
国内でトップクラスの細い靴なんです。
もう一社の「 ドイムリン」はどうでしょうか?
線がなくてもわかるくらいだけど・・・
こちらも一目瞭然ですよね。
かかとから履き口までしっかり絞っているので、
やはり真っすぐに見えます。
比較Ⅱ:履き口部分の幅
左:ドイムリン、中:国内メーカー、右:スーパーフィット
何度も言いますが国内メーカーでも
トップクラスの細さの靴との比較です。
踵から履き口までの「細さ」も
かなり違ってきています。
以上が
「足が細い子に合う靴が日本にない」
という理由です。
ただでさえ子どもは運動量も多く、
靴の中で足が動きやすいのに、
足が細い子は靴の中でさらに
足が動きまくってしまうのです。
自分の足に合わない靴を履くと、
足が痛かったり、すぐ疲れたり、
指が曲がったり、
歩き姿や姿勢まで異変がでたり、
歩くこと自体もイヤになったり。
国内に「足に合う靴」がないならば、
その危険性が自然に増すかもしれません。
イメージがあるとすぐわかるんですが、
上図のように靴を履いている間、
足がずっと動いてたり斜めになってたら
足の痛みや疲れがすぐでますよね…
もちろんこれは大人も子どもも一緒
だからこそ足育が重要になるんです。
③安藤ならではのフィッティングができる
最後のこの2社を扱っている理由であり、
「このメーカーだから良い!」
とは言えない理由にもなるものです。
また別の画像を見ていただきます。
左:スーパーフィット 右:ドイムリン
おわかりいただけただろうか?
はっ??なにかちがう?
お気づきになった方はすごいです。
これを書いている細川は、
言われるまで気づきませんでした。
もう少し近寄った写真で見てみます。
左:スーパーフィット 右:ドイムリン
なにか見えてきたでしょうか?
線を入れてみると・・・
比較Ⅲ:甲部分の高さ
左:スーパーフィット 右:ドイムリン
安藤は甲の高さも見ています。
ここには書いていませんが実際は
もっといろんなポイントを見ています。
それによって
その子の「足にあう靴」
をフィッティングしているのです。
正直私も話を聞いた時は、
そこまでしてるんだ・・・
変態だなと素直に感心しました。
そんな靴屋の店員さんほとんどいないです。
ここまでフィッティングに執念
情熱を持って、
足の細い子に合う靴として
この2社を選択しています。
逆にいえば、
このフィッティングが出来なければ、
いくら海外のインポートの靴を
選んでも足に合わない可能性が、
ただの窮屈な靴になる可能性がある。
それが
このメーカーだから良い!
とは言えない理由です。
どの靴でも「メーカーが●●だから良い!」
ということは言えないのは同じ理由です。
足は人それぞれ違うのだから、
その足に合う靴が一番良い!
単純ですが難しい。
だからプロである安藤に任せてみてください。
もちろん国内メーカーが合う足なら
そちらをお勧めしております。
足が細いなら上記のような靴もあります。
「自分の足にあう靴」で
快適に!
すこやかに!
のびのびと!
子どもたちが過ごせる日々と
みんなの喜ぶ顔をみれるような
足や靴のご提案やご提供できるよう
安藤は日々精進を積み重ね、
皆様をお待ちしております。
以上がGoothで取り扱っている靴の理由です。
きょうも来ていただいて
ありがとうございます!
【記事を書いている人】細川浩章